労災の請求をすると、会社内で白い目で見られるんじゃないか?上司に睨まれて昇進に響くんじゃないか?嫌がらせを受けるんじゃないか?という不安を解きほぐします。
- 1. 労災にすると会社にいづらい?
- 2. 会社にいづらいと感じる理由
- 2.1. 和を乱すことへの罪悪感
- 2.2. 他人からの評価への恐怖
- 2.3. 前例がないことへの不安
- 3. 会社にいづらいと思うのは誰のせい?
- 4. 実際、労災の請求をしたら、会社にいづらくなるの?
- 4.1. ①手厚くサポートしてくれる会社
- 4.2. ②最初は気まずくなるが、次第に元に戻る会社
- 4.3. ③ホントにいづらくなる会社
- 5. 会社にいづらいと思ったら、どうすればいい?
- 5.1. ①一人で抱え込まない
- 5.2. ②証拠を残す
- 5.3. ③弁護士などに外部の相談機関に相談する
- 6. 会社にいづらくなるのでは?と労災をためらっている方へ
労災にすると会社にいづらい?

労災の請求をしても会社をクビにならないのはわかったんだけど…
なんか、会社にいづらくなるんじゃないか?って思っちゃうんだ。

う~ん、確かにそういう空気がある会社もあるね。

でも、そう思わせること自体が問題だし、そのことで泣き寝入りするのも問題だよ。
法律的には、労災の請求をしたことを理由に、会社は、労働者を解雇することはできません。

詳しくは、以下の「労災を使うとクビになる?」を参照
労災を使うとクビになる?
労災請求すると、会社をクビになるのでは?という不安を感じている方がいらっしゃるかもしれません。労災請求をしたからといって、会社をクビになることはありません。
しかし、現実問題として、上司や同僚から白い目で見られるんじゃないか、嫌がらせを受けたりするかもしれないという不安を感じて、労災の請求に踏み切れない方がいらっしゃるかもしれません。
だからといって、労災保険という正当な権利を諦めて泣き寝入りすることが、本当に正しい選択でしょうか?
会社にいづらいと感じる理由
労災の請求をすると、会社にいづらいと感じるのは、日本人特有の空気や心理的な罠が原因だと考えられます。
和を乱すことへの罪悪感
「みんな我慢しているのに」とか、「会社に迷惑をかけるな」という無言の圧力など、和を乱すことへの罪悪感が原因の一つです。
他人からの評価への恐怖
知らない内に、「権利ばかり主張する奴」というレッテルを貼られることへの恐怖を抱いていませんか?これも原因の一つです。
前例がないことへの不安
会社で労災の請求をしたことがある人がいない場合、前例がなく見えない未来への不安を抱いてしまいます。これも原因の一つです。

これらの不安や恐怖は、誰もが感じるものです。
多くの人が囚われている心理的な罠なのです。
会社にいづらいと思うのは誰のせい?
労災の請求をしたら会社にいづらいと思うのは、一体誰のせいなのでしょうか?
仕事中に事故が発生し、上司や会社にすぐに報告し、会社がケガの心配をしてくれて、速やかに、労災保険の請求手続きしてくれる。そんな会社だったら、会社にいづらいと思うでしょうか?
会社の無理解や安全管理責任の所在への回避意識、上司が「トラブルになったら困る」と思って遠ざけてしまう・「声をあげた人」だけが浮く企業風土の問題なのではないでしょうか?
つまり、労災の請求をしたら会社にいづらいと思ってしまうのは、あなたの問題はなく、会社の問題なのです。
実際、労災の請求をしたら、会社にいづらくなるの?
実際、労災の請求をしたら、会社にいづらくなるんでしょうか?大別すると、以下の3パターンに分かれます。
①手厚くサポートしてくれる会社
まったく問題ないどころか、むしろ手厚くサポートしてくる会社があります。コンプライアンスの意識が高く、労働組合が機能している会社に多いです。会社内の雰囲気も良い人間関係が築けていて良好です。
②最初は気まずくなるが、次第に元に戻る会社
労災事故直後や「会社に労災を使いたい」と言った際に、気まずくなったり、周囲の視線が気になったりするものの、時間の経過とともに、周囲が慣れていく会社があります。
現実に一番多いのではないかと思うのが、このパターンです。労災保険の請求手続きに会社が慣れていないことなどが原因です。
③ホントにいづらくなる会社
残念ながら、無視や陰口といった嫌がらせにとどまらず、配置転換、退職勧奨などを行う会社も存在します。

このような会社の行為は違法です。
会社にいづらいと思ったら、どうすればいい?
労災の請求をして、会社にいづらいと感じた際に、行動すべき3つのことを紹介します。
①一人で抱え込まない
感情的になったり、一人で抱え込むのは、NGです。冷静になるためにも信頼できる人に話してみてください。
②証拠を残す
いつ、どこで、どんな状況で、誰に、何をされたか・言われたかの証拠を残すようにしてください。ICレコーダーやスマホでの録音、メールやLINEなど保存が有用です。
労働者本人のメモや日記も証拠として価値が認められることもあります。録音ができなかった場合は、ご自身で記録を残すようにしてください。
③弁護士などに外部の相談機関に相談する
労働組合、労働基準監督署、弁護士に相談してください。
会社にいづらくなるのでは?と労災をためらっている方へ
会社にいづらくなるという不安は、誰しも抱えるものです。労災の請求は、労働者の正当な権利です。会社にいづらくなるという不安のために、正当な補償を受けずに、泣き寝入りしてしまうことが、正しい選択か考えてみてください。
それでも不安だという方は、一人で抱え込まず、弁護士にご相談ください。法律事務所エソラは、労災の初回相談無料です。

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