厚労省から令和3年の労働災害発生状況の分析等が公表されました。その概要を紹介します。
労働災害発生状況の概要
令和3年の労働災害による死亡者数は、867人でした。前年比で65人・8.1%増加しています。その内、新型コロナウイルス感染症にり患した労災による死亡者数は89人でした。前年比で71人・394.4%増加しています。
令和3年の労働災害による休業4日以上の死傷者数は、14万9,918人でした。前年比で1万8,762人・14.3%増加しています。その内、新型コロナウイルス感染症にり患した労災による死傷者は、1万9,332人でした。前年比で1万3,291人・220%増加しています。
業種別の死亡者数
業種別の死亡者数の上位5つは、以下のとおりです。
業種 | 死亡者数 |
建設業 | 288人 |
製造業 | 137人 |
陸上貨物運送業 | 95人 |
商業 | 72人 |
農業・畜産・水産業 | 41人 |
事故類型別の死亡者数
事故類型の死亡者数の多い主要なもの4つは、以下のとおりです。
事故類型 | 死亡者数 |
墜落・転落 | 217人 |
はさまれ・巻き込まれ | 135人 |
交通事故 | 129人 |
激突され | 62人 |
業種別の死傷者数
業種別の死傷者数の上位5つは、以下のとおりです。
業種 | 死傷者数 |
保健衛生業 | 2万9,153人 |
製造業 | 2万8,605人 |
商業 | 2万2,408人 |
陸上貨物運送業 | 1万6,732人 |
建設業 | 1万6,079人 |
事故類型別の死傷者数
事故類型の死傷者数の多い主要な5つは、以下のとおりです。
①転倒:3万3,672人
②墜落・転落:2万1,286人
③動作の反動・無理な動作:2万0,777人
④はさまれ・巻き込まれ:1万4,020人
⑤切れ・こすれ:7,638人
③動作の反動・無理な動作は、腰痛等が該当する類型です。前年比8.7%増でした。また、新型コロナウイルスへの感染を含む「その他」が、2万1,028人でした。前年比176%増と大きく増加しています。