令和5年労働災害発生状況② | 労災の相談は法律事務所エソラ

厚労省から令和5年の労働災害発生状況の分析等が公表されています。業種別の労働災害発生状況の概要を紹介します。

製造業の労働災害発生状況

　製造業全体の死傷者数は、27,194人で業種別の死傷者数では1位でした。これは、前年比で500人・1.9％増でした。

　事故類型の死傷者数では、「機械等によるはさまれ・巻き込まれ」が最多で全体の18%を占めています。

　製造業をさらに業種別に分類すると、死傷者数の上位5つは、以下のとおりです。

　製造業の事故類型の死傷者数の上位5つは、以下のとおりです。

　建設業全体の死傷者数は、14,414人で業種別の死傷者数では5位でした。これは、前年比125人・0.9%減でした。

　事故類型の死傷者数は、墜落・転落が最多で31.6％を占めます。

　建設業の業種別の死傷者数の上位は、以下のとおりです。

　建設業の事故類型の死傷者数の上位は、以下のとおりです。

　陸上貨物運送業の死傷者数は、16,215人で業種別の死傷者数の4位でした。前年比365人・1.4％減でした。

　事故類型の死傷者数は、墜落・転落が最多で25.9％を占めています。

　事故類型の死傷者数の上位は、以下のとおりです。

　①小売業・②社会福祉施設・③飲食店の死傷者数は、それぞれ、①16,174人・②14,049人・③5,710人でした。

　事故類型の死傷者数は、いずれも転倒が全体の30%前後を占めています。

　なお、社会福祉施設の事故類型の死傷者数は、業務上腰痛を含む動作の反動・無理な動作が最多で、全体の34.7%を占めます。

　小売業の事故類型の死傷者数の上位5つは、以下のとおりです。

　社会福祉施設の事故類型の死傷者数の上位5つは、以下のとおりです。

　飲食店の事故類型の死傷者数の上位は、以下のとおりです。