厚労省から公表された令和6年の労働災害発生状況の分析等の概要を紹介します。
令和6年の労働災害発生状況の概要
令和6年の新型コロナウイルス感染症のり患を除く労働災害による死亡者数は、746人でした。前年比で9人・1.2%減でした。
新型コロナウイルス感染症のり患を除く労働災害による休業4日以上の死傷者数は、135,718人でした。前年比で347人・0.3%増でした。
業種別の死亡者数
業種別の死亡者数の上位は、以下のとおりです。
業種 | 死亡者数 |
建設業 | 232人 |
製造業 | 142人 |
陸上貨物運送事業 | 108人 |
商業 | 55人 |
清掃・と畜 | 46人 |
商業の内、小売業の死亡者数が33人となっています。
事故類型別の死亡者数
事故類型別の死亡者数の上位は、以下のとおりです。
事故類型 | 死亡者数 |
墜落・転落 | 188人 |
交通事故(道路) | 123人 |
はさまれ・巻き込まれ | 110人 |
激突され | 61人 |
崩壊・倒壊 | 49人 |
業種別の死傷者数
業種別の死傷者数の上位は、以下のとおりです。
業種 | 死傷者数 |
製造業 | 26,676人 |
商業 | 22,039人 |
保健衛生業 | 18,867人 |
陸上貨物運送事業 | 16,292人 |
建設業 | 13,849人 |
商業の内、小売業の死傷者数は16,485人でした。保健衛生業の内、社会福祉施設の死傷者数は13,980円でした。
事故類型別の死傷者数
事故類型 | 死傷者数 |
転倒 | 36,378人 |
動作の反動・無理な動作 | 22,218人 |
墜落・転落 | 20,699人 |
はさまれ・巻き込まれ | 13,550人 |
切れ・こすれ | 7,420人 |
死亡者数の上位に入っていない「転倒」や「動作の反動・無理な動作」が、死傷者数では上位を占めています。