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脳・心臓疾患の労災認定の統計


厚労省から脳・心臓疾患(過労死)の労災補償状況について統計が公表されました。統計から、気になる項目を紹介します。

脳・心臓疾患の労災の請求件数・認定件数

 脳・心臓疾患として労災保険の請求があったのは、平成28年は825件でした。そのうち、労災と認定されたのは260件で、認定率は38.2%となっています。

 脳・心臓疾患のうち、過労死として労災保険の請求があったのは、平成28年は261件でした。そのうち、過労死として労災認定されたのは107件で、認定率は42.3%となっています。

脳・心臓疾患の労災保険請求の多い業種

 脳・心臓疾患の労災保険の請求件数の多い業種の上位5つは、以下のとおりです。

①運輸業、郵便業の道路貨物運送業

 請求件数は145件でうち、過労死は52件の請求がなされました。

②サービス業

 請求件数は63件でうち、過労死は20件の請求がありました。

③運送業、郵便業の道路旅客運送業

 請求件数は43件でうち、過労死は8件の請求がありました。

④建設業の職別工事業

 請求件数は38件で、そのうち過労死は8件の請求がありました。

⑤建設業の総合工事業

 請求件数は37件でうち、過労死は16件の請求がありました。

脳・心臓疾患の労災認定件数の多い職種

 実際に脳・心臓疾患の発症が労災と認定された件数の多い職種の上位5つは、以下のとおりです。

①運輸業、郵便業の道路貨物運送業

 支給決定数は89件で、そのうち過労死は33件でした。

②宿泊業、飲食サービス業の飲食店

 支給決定数は14件で、そのうち過労死は4件でした。

③建設業の総合工事業

 支給決定数は8件で、そのうち過労死が5件でした。

③卸売業、小売業の各種商品小売業

 支給決定数は8件で、そのうち過労死は4件でした。

③サービス業

 支給決定数は8件で、そのうち過労死は4件でした。

脳・心臓疾患の労災保険請求の多い職種

 脳・心臓疾患の労災保険請求の多い職種の上位5つは、以下のとおりです。

①自動車運転従事者

 請求件数は178件で、そのうち過労死は54件の請求がありました。

②営業職業従事者

 請求件数は54件で、そのうち過労死の請求は23件でした。

③建設従事者(建設躯体工事従事者を除く)

 請求件数は46件で、そのうち過労死は13件の請求がありました。

④保安職業従事者

 請求件数は41件で、過労死の請求は10件でした。

⑤運搬従事者

 請求件数は40件で、そのうち過労死は19件の請求がありました。

脳・心臓疾患の労災認定件数の多い職種

 厚労省の統計から脳・心臓疾患の労災認定件数の多い職種の上位5つは、以下のとおりです。

①自動車運転従事者

 認定件数は89件で、そのうち過労死の認定件数は29件でした。

②法人・団体管理職員

 認定件数は22件で、そのうち過労死は14件が認定されています。

③飲食物調理従事者

 認定件数は14件で、そのうち過労死の認定は7件でした。

④商品販売従事者

 認定件数は13件で、そのうち過労死の認定は3件でした。

⑤営業職業従事者

 認定件数は10件で、そのうち過労死の認定は4件でした。

脳・心臓疾患の時間外労働時間別労災の認定件数

 脳・心臓疾患の労災認定基準では長期間の過重業務として長時間時間を一番のポイントにしています(長期間の過重業務も参照)。

 平成28年は、1か月の平均時間外労働時間数が60時間未満で労災と認定されたものはありませんでした。

 月60時間以上80時間未満で14件、80時間以上100時間未満で106件が労災と認定されています。

 100時間以上120時間未満が57件、120時間以上140時間未満が36件、140時間以上160時間未満が18件、160時間以上が17件とそれぞれ労災認定されています。

 これらの数字を見ると、脳・心臓疾患の労災認定では、精神障害の労災認定と比べて、長時間労働が重視されていると考えられます(精神障害の労災認定の統計参照)


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